病院での出産や育児に関する英語表現を知りたい方のために、日常会話から医療現場まで、場面別の英語表現をご紹介します。海外在住の方はもちろん、国際結婚をされている方や、将来海外での出産を考えている方にも役立つ情報をまとめました。
「出産する」の基本的な英語表現3選
1. have a baby – 最も一般的な表現
- 日常会話で最もよく使用される自然な表現
- 例:We had a baby last night.(昨夜赤ちゃんが生まれました)
- 現在進行形でも使用可能:We’re having a baby next month.(来月出産予定です)
2. give birth – フォーマルな表現
- やや格式ばった表現で、ニュースや文書でよく使用
- 例:She gave birth to a healthy baby girl.(彼女は健康な女の子を出産しました)
- to を付けて使用することが多い
3. deliver – 医療現場での表現
- 医療従事者がよく使用する専門的な表現
- 例:The doctor safely delivered the baby.(医師が無事に赤ちゃんを取り上げました)
- 医療記録や専門的な文脈で使用
出産報告で使える英語表現集
SNSでの報告フレーズ
- Our baby has arrived!(赤ちゃんが生まれました!)
- It’s a boy/girl!(男の子/女の子です!)
- Welcome to the world, little one!(ようこそ、小さな天使!)
- We are blessed with a beautiful baby!(素敵な赤ちゃんを授かりました!)
両親や親族への報告
- Mother and baby are doing well.(母子ともに健康です)
- Born on 2024/11/15 at [time], weighing [weight].([日付]の[時間]に生まれ、体重は[体重]でした)
- We named her/him [name].([名前]と名付けました)
病院で使える出産関連の医療英語
妊娠期間中の表現
- due date:出産予定日
- I’m [number] weeks pregnant:妊娠[数字]週目です
- morning sickness:つわり
- ultrasound:超音波検査
- prenatal check-up:妊婦健診
分娩時の重要表現
- contractions:陣痛
- My water broke:破水しました
- I’m in labor:陣痛が始まりました
- epidural:硬膜外麻酔
- pushing:いきみ
出産方法に関する表現
- natural delivery:自然分娩
- painless delivery / epidural birth:無痛分娩
- C-section (Caesarean section):帝王切開
- induced labor:陣痛促進
- water birth:水中出産
産後ケアと育児に関する英語表現
産後の診察や処置
- postpartum check-up:産後健診
- recovery:回復
- stitches:縫合
- bleeding:出血
- afterpains:後陣痛
授乳に関する表現
- breastfeeding:母乳育児
- formula feeding:人工乳
- breast pump:搾乳機
- latching:吸着
- milk supply:母乳分泌
新生児ケア
- diaper change:おむつ交換
- umbilical cord care:臍帯ケア
- jaundice:黄疸
- newborn screening:新生児スクリーニング
- vaccination:予防接種
よくある質問と回答
Labourとは出産のことですか?
Labour(米語:Labor)は分娩の過程全般を指す医療用語です。特に陣痛が始まってから出産までの期間を表します。「I’m in labor」で「陣痛が来ている」という意味になります。
Deliveryの正しい使い方は?
Deliveryは出産の瞬間や過程を指す医療用語です。「The delivery went smoothly」(出産は順調でした)のように使います。医療スタッフが使用することが多い表現です。
出産予定日の英語での伝え方は?
以下のような表現方法があります:
- My due date is 2024/11/15.(出産予定日は[日付]です)
- I’m due in [month].([月]が予定日です)
- The baby is due on 2024/11/15.(赤ちゃんは[日付]の予定です)
海外出産で知っておきたい文化の違い
欧米での一般的な出産スタイル
- 無痛分娩が一般的
- パートナーの立ち会いが当たり前
- 産後の入院期間が短い
- 早期退院が一般的
日本との主な違い
- 硬膜外麻酔の使用頻度
- 入院期間の長さ
- 産後ケアのシステム
- 母子同室の考え方
助産師ちる
海外の出産は日本と文化が少し違うため、色々と調べてみましょう!
海外での出産が不安であれば、里帰りで一時帰国することも視野にいれるのもいいと思います。
まとめ
出産に関する英語表現は、場面や状況によって適切な言い方が異なります。日常会話では「have a baby」、医療現場では「deliver」や「give birth」など、TPOに応じた表現を使い分けることが大切です。また、文化による違いも意識しながら、コミュニケーションを取ることが重要です。
助産師ちる
今はグーグル翻訳などの翻訳アプリもあるため、コミュニケーションに困ったら、頑張らずに翻訳アプリも活用していきましょう!
参考文献・資料
- 産婦人科医療用語集(日本産科婦人科学会)
- International Journal of Obstetrics and Gynaecology
- WHO recommendations on maternal and newborn care
- 各国の出産・育児に関する統計資料
※本記事は日本助産師会所属の現役助産師による監修のもと作成されています。ただし、実際の診療においては、必ず医療従事者に相談してください。