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妊娠初期のつわり対策【助産師監修】:原因や症状、おすすめの対処法を詳しく解説

妊娠

妊娠中のマイナートラブル「つわり」とは何か?

吐き気を感じている女性

つわりの定義と症状

つわりとは、妊娠初期から中期にかけて多くの妊婦が経験する、吐き気や嘔吐、食欲不振などの症状を指します。妊娠5週目頃から始まり、8〜12週目頃にピークを迎えることが多いですが、個人差が大きいのも特徴です。主な症状として、悪心、嘔吐、食欲不振、匂いへの過敏性、倦怠感などがあります。

つわりが起こるメカニズム

つわりの原因は完全には解明されていませんが、妊娠により分泌量が増加する人絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンが関与していると考えられています。このホルモンは、胎盤形成や胎児の成長に重要な役割を果たしますが、同時に吐き気や嘔吐の原因にもなります。また、妊娠初期の急激なホルモンバランスの変化や、ストレス、疲労なども、つわりの症状を悪化させる要因となります。

妊娠中のつわりの時期

妊娠検査薬とお腹をおさえている女性

いつから始まるのか

つわりは、妊娠5週目頃から始まることが多いです。この時期は、胚が子宮内膜に着床し、胎盤が形成され始める頃で、hCGの分泌量が急激に増加します。ただし、妊娠初期の症状は個人差が大きく、早い人では妊娠3週目頃から、遅い人では7週目以降に症状が現れることもあります。

ピークはいつ頃か

つわりのピークは、妊娠8〜12週目頃と言われています。この時期は、hCGの分泌量がピークに達し、ホルモンバランスの変化が最も大きくなる時期です。多くの妊婦さんが、この時期に最もつらい症状を経験します。しかし、中にはつわりのピークが早い時期や、後期に現れる人もいます。

いつまで続くのか

つわりは、多くの場合、妊娠16週目頃までに自然に治まります。これは、ホルモンバランスが安定し、母体が妊娠状態に適応してくるためです。ただし、つわりの終わる時期も個人差が大きく、早い人では12週目頃に症状が治まる一方、20週目以降まで続く人もいます。

後期つわりについて

一般的なつわりとは異なり、妊娠後期(妊娠28週目以降)に吐き気や嘔吐、胸焼けなどの症状が現れることを「後期つわり」と呼びます。後期つわりの原因は、子宮の増大による胃の圧迫、ホルモンバランスの変化、ストレスなどが考えられます。後期つわりは、妊娠初期のつわりほど多くはありませんが、しっかりと対処することが大切です。

妊娠中に起きるつわりの種類と特徴

緑のボーダーの女性

吐きつわり

吐きつわりは、最も一般的なつわりの症状で、吐き気や嘔吐が主な特徴です。空腹時や食後、特定の匂いや味に過敏になることで症状が悪化することがあります。吐きつわりが重症化すると、食事や水分が摂れなくなり、脱水や栄養不足の危険性があります。

食べつわり

食べつわりは、食べないと気持ち悪くなる症状で、常に何かを口にしていないと吐き気がするタイプのつわりです。空腹感が強く、食べ過ぎによる体重増加や、偏った食事内容になりがちなので注意が必要です。満腹感を得られる少量の食事を、こまめに摂取することが対策として有効です。

においつわり

においつわりは、特定の匂いに過敏になり、強い不快感や吐き気を感じる症状です。食べ物の匂いだけでなく、香水やタバコの匂い、洗剤の匂いなども、つわりの引き金になることがあります。対策として、匂いの元を遠ざけたり、部屋の換気を十分に行うことが大切です。

眠りつわり

眠りつわりは、常に眠気や倦怠感を感じるタイプのつわりです。ホルモンバランスの変化により、自律神経が乱れることが原因と考えられています。十分な休養を取ることが大切ですが、寝過ぎにも注意が必要です。適度な運動やストレッチを取り入れるのも良いでしょう。

その他のつわり症状

つわりには、上記以外にも様々な症状があります。味覚の変化、唾液分泌の増加、便秘や下痢、頭痛やめまいなどです。これらの症状は、ホルモンバランスの変化や、ストレス、疲労が原因で起こることが多いです。症状に合わせた対処法を見つけることが大切です。

妊娠中のつわりの正しい対処法

身体を伸ばしている女性

食事の工夫

つわりの時期は、無理に食べる必要はありません。食べられるものを、食べられる量だけ摂取するのが基本です。消化の良い食事を心がけ、脂っこいものや刺激の強い食べ物は避けましょう。また、冷たい食べ物の方が食べやすいこともあります。こまめな水分補給も大切です。

生活習慣の見直し

規則正しい生活リズムを心がけましょう。十分な睡眠時間を確保し、適度な運動を取り入れることで、体調の改善が期待できます。また、つわりを悪化させる原因となる、タバコやアルコールは避けましょう。マタニティ用品を上手に活用するのも良いでしょう。

ストレス管理の重要性

ストレスはつわりを悪化させる要因の一つです。ストレスを溜め込まないように、リラックスできる時間を作りましょう。趣味の時間を持つ、友人と会話を楽しむ、マタニティヨガに参加するなど、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。

東洋医学的アプローチ

鍼灸やツボ押しなどの東洋医学的アプローチは、つわりの緩和に効果的です。内関(ないかん)、足三里(あしさんり)、中脘(ちゅうかん)などのツボを刺激することで、吐き気や食欲不振の改善が期待できます。ただし、妊娠中の施術は専門家に相談しましょう。

マタニティグッズの活用

つわり時期を乗り切るためのマタニティグッズを上手に活用しましょう。吐き気を和らげるアロマオイルや、ゆったりとしたマタニティウェア、体を支える抱き枕など、自分に合ったアイテムを見つけることが大切です。

家族のサポートを得る

つわりの時期は、家事や育児を一人で抱え込まないことが大切です。家族や周囲の人にサポートを求め、協力してもらいましょう。また、つわりの辛さを理解してもらうためにも、症状について話し合うことが大切です。

妊娠中のつわりの重症化サインと対応

ベッドで横になる女性

妊娠悪阻の症状

つわりが重症化し、日常生活に支障をきたす状態を「妊娠悪阻」と呼びます。妊娠悪阻の症状には、重度の吐き気や嘔吐、食事や水分が全く摂れない状態、急激な体重減少などがあります。妊娠悪阻は、早期発見と適切な治療が大切です。

脱水や栄養不足の危険性

つわりによる嘔吐や食欲不振が続くと、脱水や栄養不足の危険性があります。脱水症状が進行すると、めまいや立ちくらみ、尿量の減少などの症状が現れます。また、長期的な栄養不足は、母体の健康だけでなく、胎児の成長にも影響を及ぼす可能性があります。

医療機関への相談タイミング

つわりの症状が強く、食事や水分が全く摂れない状態が1日以上続く場合は、医療機関への相談が必要です。また、つわりによる体重減少が妊娠前の体重の5%以上の場合も、医療機関を受診しましょう。早期の適切な治療が、母体と胎児の健康を守ることにつながります。

助産師ちる
助産師ちる

夜中や明け方に症状が悪化する人が多いですが、病院の夜間対応は時間がかかるので、異変を感じたら我慢せずに、日中に病院へ行きましょう。

妊娠のつわりに関するよくある質問

Q&Aの写真

Q1. つわりがないと赤ちゃんに問題があるのでしょうか?

A1. つわりの有無と赤ちゃんの健康には、直接的な関係はありません。つわりは個人差が大きく、全くつわりがない妊婦さんも多くいます。定期的な妊婦健診を受け、赤ちゃんの成長を確認することが大切です。

Q2. つわりで食べられない時は、どうすれば良いでしょうか?

A2. 無理に食べる必要はありません。食べられるものを、食べられる量だけ摂取しましょう。水分補給を心がけ、スポーツドリンクやゼリー飲料など、消化の良いものを選ぶと良いでしょう。状態が改善しない場合は、医療機関に相談しましょう。

Q3. つわりの症状が強く、仕事を休みがちです。どうすれば良いでしょうか?

A3. つわりの症状は個人差が大きく、中には仕事を休まざるを得ない人もいます。まずは、上司や同僚に状況を説明し、理解を求めることが大切です。また、主治医から診断書を出してもらい、休暇を取得することも検討しましょう。

妊娠中のつわりについてのまとめ

女医さんと話す女性

つわりは、多くの妊婦さんが経験する症状ですが、その程度や期間は個人差が大きいのが特徴です。つわりの正しい知識を持ち、自分に合った対処法を見つけることが大切です。食事の工夫やストレス管理、東洋医学的アプローチなど、様々な方法を試してみましょう。また、つわりが重症化した場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。
つわりの時期は、赤ちゃんの成長にとって大切な時期です。母体の健康を第一に考え、周囲のサポートを受けながら、つわりを乗り越えていきましょう。

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